注文の多い料理店


注文の多い料理店・・・とは宮沢賢治の・・・ではなく
錫杖岳にあるクライミングルートの名前です。


秋に甲斐駒ケ岳・赤蜘蛛を登る!という目標を掲げた我々はトレーニングの意味も込めて
この週末行ってきました。
メンバーは大ベテランのお父さん、かねちん、48、私の4人。


予定では、まず1日目に入山、お目当ての注文の・・・の隣にある、無名ルートを登って偵察。
2日目、注文の多い料理店にトライ、
3日目、疲れ具合を見て「こども」3人で左方カンテをのぼるというもの。


ところが初日の土曜日、最終日の月曜日、ともに雨に降られ、中日1日のみとなってしまいました。


意気込んで臨んだ初日、朝目覚めると雨、びしょぬれになりながらの入山を覚悟。出発を遅らせた。
意外に雨はやんで足元は悪いながらもぬれずにすんだ。とはいえ、岩はぬれている。
することもないので4人でコーヒーなど飲みながらまったりとすごした。大自然の中贅沢な時間でした。


2日目。明け方、空には星も見えていたそうで雨は上がり、いよいよ。なーんて寝坊したのですが・・・。
目的の岩壁までは沢を詰めていく。
「岩だ、岩だ」と子供のようにはしゃぐお父さん。自然とペースも上がるようだ。
私は久々の山歩きでもあり、初めてカムというクライミングギアを背負っての山歩きで荷物は重く
ついつい自分の力以上にがんばってしまい、心臓が苦しくなってしまった。
アプローチでこんなんじゃ先が思いやられる。ダイジョウブか???私。


取り付にて壁を眺める。
ところどころ濡れていて岩の色がかわっている。
あたりもガスに覆われていて、霧雨の中にいるような感じ。

それでも登り始める。1P目は草付。階段状の岩が続く。
お父さんと48、かねちんと私はそれぞれロープを結び合っている。
お父さんが先頭。
続いて48がそれをフォローする。
トップのパーティーにかねちんが続く。
そして私がそれに続く。

ところどころ濡れた岩は滑りやすくぞっとする。
1Pの終わりに私が近づいた頃
お父さんは既に2P目に取り付いていた。
いつものお父さんならひょういひょいと難なく登ってしまいそうなところだが
濡れた岩に苦労しているようである。
カムを決めようともがいている。
私はしばらくとどまってみていた。
自分が登ることを考えると見ておきたい。
大ベテランのお父さんが苦戦しているのを見て、怖くなってしまった。
いや怖いのは今に始まったことじゃないんだけど、とても怖くなって・・・
何故か・・・笑ってしまった。ほんとにおかしくて、ばかばかしい。
しばらく笑ってた。

続く