トレーニング第2弾は穂高 屏風岩 雲稜ルート。
3日ほど先に入山して別の、これまた激ツヨのオトモダチと山を楽しんでいるA嬢と土曜日の夕方に横尾で合流。味噌汁とちらし寿司の超豪華な夕食でもてなしていただいた。その夜の女3人のテントは広くておどろいた。
暗いうちの渡渉を避けるため3時に起床して4時半に出発。それでも水はむちゃくちゃ冷たい。しかも、ちびっこ二人にとって沢は深い。
6時にT4尾根の登攀開始。オーダーは奇数ピッチをA嬢が行くことになっている。いきなりランナーを飛ばして行く。確かに岩もしっかりしていて、落ちるほど悪くはない…って、いつもはあんなに怖いってさわいでんのに~?!だから、早い。
このピッチは先客があったがルーファイミスでフォールしてきた!!、驚いたが無事な様子なので2P目で先に行かせていただく。
3P目からはとりあえずロープは引っ張って上がってもらったが、そのまま継続登攀になった。まだ意思の疎通がいまいちで、継続して上がるという認識なく、靴を履きかけのままフォローする羽目になった。で、途中で履いたんだけど…足引っ張って申し訳ない。
T4に着くと、やはり人気ルートだけあって、大混雑。見えているところに1パーティー、とりつきにも1パーティー待っている。見えてないところにもいるらしい。何故か扇テラスでビバークしていたパーティーも降りてきて賑やか。我々のスタートは8時を回ってしまった。
1P目 A嬢 私は得意じゃないのでお願いしたピッチ
2P目 私 行動特性は変わらないもので、以前と同じところで迷った。なんか前より悪く感じた。
扇テラスにつくと、前のパーティーは11Cをオンサイトトライの様子。多分このピッチは12C位登れて12aはオンサイトですってクライマーなら楽しめそうなんだが、目の前のクライマーは多分無理と読んだ。案の定、最初からA0。途中レストをはさんでほとんどA0で抜けたようす。その根性も凄いが混雑の中、時間かけてフリーで登る根性も凄いなと思った。
3P目 A嬢 我々のこのピッチのスタートは11時となった。この時点で完登は難しいねと話す。
A嬢が2/3ほど登ったところで先行パーティーが熱中症で降りると行ってきた。彼らが下降するまで待つ。
ボルトはたされていて登りやすくはなったがフリーと鐙が混ざっているところが勇気が必要で悪かった。フォローの私はあっさり落ちた。
ギアが足りなかったからと、またまた平気でランナウトのA嬢。凄い。スポーツクライミングの時と別人?
4P目 私 もろもろの壁を前にして、どのホールドも持つ勇気がなく、またまたあっさりA0。相変わらずヘタレな自分~。このピッチの終了からは懸垂下降が難しいので、もう1P上がることにする。
5P目 A嬢 そろそろ草つきかとなめていたら、ご立派なクラックでした。ギアを持っていかなかったので、ランナー飛ばしまくりのA嬢。強いわ~。とても懸垂下降する気のおきない支点しかなく、ここでカム使用、もう1P上がる。
6P目 私 割れ目とスラブ。今度はなめることなく慎重に行く。残置のカラビナもあり、ここかな~と迷いつつ、登攀終了して下降する。
ちょうど50mロープいっぱいで3P目終了点についた。どうやら良かったらしい。結局完登したらしいことがわかる。
順調に下降。
T4に戻った時点で3l上げた水が終了。重かったけどあげて良かった。半分以上は私が飲んだけど…。
T4から歩きを提案されたが怖いので懸垂下降したいと申し入れる。
紺引き、青引き、懸垂下降を繰り返してどんどん降りる。
上高地から出るには釜トンネル閉鎖という時間の制約がある。ダッシュしてタクシーに乗れるかどうかの瀬戸際。
最後の懸垂下降を終えてロープ回収。
そのとき、まさかのロープスタック!
どうせ間に合わないかも知れないし~ということで、登り返すことに。あ~1泊山行ならず残念でした~。
T4の1P目を登り返したところで、2P目のルーファイに迷ったパーティーがルートを聞いてきた。こたえたお礼かロープを落としてくれた。感謝。
そして最後の核心、渡渉。何故か深いところを渡ってしまい、え、流されるんじゃないの?という行動をとってしまう。A嬢から゛ガンバ ゛今日はじめてのエールがとんだ。自分でも薄々感じてたけど今、私、まずい状況???この大ボケ何とかしてほしい。おかげでズボンびっしょり。
でも、これで最後の核心が終了した。
もう(壁を)登らなくていいんだと思うと、心 晴れ晴れ。テント泊って、何て楽しいんだぁ。やっぱり私、壁は好きだけどクライミング嫌いなんだわ~とつくづく思う。
売店でワインなんか買い込んじゃったもんだから、早々に酔っぱらって、その辺に転がってしまいました。とりあえず、はって荷物を片付けて、ナントカカントカ歯磨きして就寝。
翌朝はのんびりテントを乾かして下山。
外反母趾が痛いからと20kg超えの荷物を背負ってビーサンで歩くA嬢が、その他の登山者をガンガン抜いていく姿は、感心を通り越して、笑えた。さすが、○○女子 ? のヒトだけあるわ~。
何はともあれ、チョー楽しい山でした。